日米両政府がトランプ米大統領の来日について、今月27日を軸に調整していることが分かった。複数の外交筋が2日、明らかにした。石破茂首相の次の新首相は、臨時国会の首相指名選挙で15日にも選出される見通しで、就任後約2週間でトランプ氏と対面で会談することになる。首脳同士の信頼関係を構築するとともに、中国や北朝鮮をにらみ、日米同盟の抑止力強化を確認するとみられる。
トランプ氏は、26日にマレーシアで開幕する東南アジア諸国連合(ASEAN)関連会議に出席した後に来日する方向。日本に滞在後、31日からのアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に合わせて韓国を訪れる計画だ。
韓国では、トランプ氏と中国の習近平国家主席が会談することで合意しており、日本側はそれに先立ち、同盟の重要性を共有し、中国や北朝鮮に対する基本政策を擦り合わせたい考えだ。自国第一主義を掲げるトランプ氏の東アジアへの関与を確実にする狙いもある。
トランプ氏の来日は、2019年6月の20カ国・地域首脳会議(G20大阪サミット)以来。