中国電力は30日、2040年度までの経営ビジョンを発表した。温室効果ガスの排出を実質ゼロにするカーボンニュートラル実現に向け、原子力発電を最大限活用し、再生可能エネルギーの導入拡大にも取り組む方針を改めて示した。
昨年12月の島根原発2号機(松江市)の再稼働や、電力需要の増加などを受けて策定した。
現在建設中の島根原発3号機は、30年度までの営業運転開始を目指す。稼働後は2号機も含め、発電電力量に占める原子力比率は2~3割程度になると見込んだ。中川賢剛社長は記者会見で「競争力の高い電源構成へと進化させていく」と強調した。