新常磐交通(いわき市)は4日、いわき市小名浜地区と東京都を結ぶ高速バスの運行を始めた。2020年の運休以来、5年ぶりの再開。東武バスセントラル(東京都)などとの共同運行で、8月に全線開通した小名浜港と常磐道をつなぐ「小名浜道路」を通る新たなルートで運行する。運休前のルートと比べて所要時間が30分以上短縮され、片道3時間程度となった。
運行開始セレモニーがイオンモールいわき小名浜西側のバスターミナルで行われた。新常磐交通の門馬誠常務は「小名浜道路を利用することで、市民の利便性が高まると考える。首都圏からの観光誘客や経済活性化、文化交流の促進にも寄与できれば」と話した。
路線はイオンモールいわき小名浜―JR東京駅で、土、日曜日、祝日の限定運行。運賃は片道3800円。同社と東武バスセントラルが1日1往復ずつ運行する。全席指定で「発車オ~ライネット」「高速バスネット」などから予約が可能。問い合わせは新常磐交通いわき中央営業所(電話0246・46・0200)へ。