千葉県の男性にスマートフォン4台を契約させ、氏名不詳者に有償で譲り渡したとして、携帯電話不正利用防止法違反の疑いで逮捕された札幌市の嘱託社員の男(66)が、犯罪行為の道具を調達する「道具屋」の役割を担っていたとみられることが3日、白河署への取材で分かった。
同署は、交流サイト(SNS)などを通じてメンバーがつながる「匿名・流動型犯罪グループ」(通称・トクリュウ)が関与しているとみて、実態解明を進めている。
逮捕容疑は、昨年7月末ごろ、2回にわたって千葉県内に住む50代男性に指示を出し、東京都内や千葉県にある携帯電話販売店でスマホ4台を契約させ、氏名不詳の男性に有償で譲り渡した疑い。
同署によると、66歳男はSNSを通じて男性に指示を出していたとみられ、容疑を認めているという。また、男性は4台とは別のスマホも契約していた。そのうちの1台が福島県内で発生した不正アクセスに関する事件で使用されており、同署が男性を任意で捜査する中で今回の事件が発覚したという。
同署は3日、66歳男を送検した。