浪江町と日本生命保険福島支社は9月22日、浪江町防災交流センターで乳がんセミナーを開いた。アイドルグループ「SKE48」の元メンバーで乳がんによる闘病を経験した矢方美紀さん(33)が講演し、セルフチェックや検診の重要性を伝えた。
町と同社が7月に連携協定を締結したことを受けてセミナーを開いた。矢方さんは25歳の時、乳がんにより左乳房の全摘出とリンパ節切除の手術を受けた経験などを踏まえて「やるしかない!~乳がんになっても前を向いて」と題して講演した。
矢方さんは闘病経験を振り返り、乳がん発覚当初は「仕事がなくなる不安があった」と説明。一方で「調べてみると仕事を続けながら抗がん剤治療をしている人も多くいることを知り、仕事を続けることが自分にとっては前向きさにつながった」と語った。乳がんの早期発見に向けては「20、30代でも月に1回でもセルフチェックをし、自分の異変に気付けるようになることが重要だ」と呼びかけた。
南相馬でもセミナー
日本生命保険福島支社は同22日、南相馬市でも乳がんセミナーを開き、矢方さんが講演した。