福島県職員、公用携帯電話を紛失　180人分の個人情報記録

　福島県は２９日、中央家畜保健衛生所の公用携帯電話１台を紛失したと発表した。畜産農家や獣医師ら約１８０人の氏名、電話番号といった個人情報が記録されていた。現時点で被害は確認されていない。

　県によると、この携帯電話は鳥インフルエンザなどの異常発生時に獣医師らから通報を受けられるよう、当番の職員が業務時間外も持ち歩いていた。２８日、当番の職員がいわき市で開かれたイベントに参加した。終了後、公用携帯電話を入れていたカバンが保管場所からなくなっていることに気付き、警察に通報して遺失物届を提出した。

　携帯電話には画面ロック機能があるが、パスワードを書いた付箋を本体とカバーの間に挟んであり、誰でもロックを解除できる状態だったという。携帯電話会社に連絡し、通信機能は使えない状態になっている。県は個人情報が流出した可能性のある約１８０人に状況を説明し、謝罪した。