11日午後6時半ごろ、福島県福島市桜本字上砂田の住宅で「2階にクマがいる」と、この家に住む80代男性の親戚から福島署に通報があった。男性は逃げて無事だった。
福島署によると、クマは体長約1.5メートル。男性は1人暮らしで、帰宅後に2階にいるクマに気付いたという。同署は近隣住民に戸締まりを徹底し、家の外に出ないようにするなど注意を呼びかけた。
同日午後7時50分ごろには警戒中の署員がこの住宅近くで、体長約1.5メートルのクマがやぶに入るのを目撃しているが、同一個体かどうかは不明。同署は警戒を続けている。
現場近くに住む70代男性は「荒川が近く、この辺りはよくクマが出る地域。クマが入りやすい家だったのではないか」と話した。
ツキノワグマ「警報」
県によると、4~8月のクマの目撃件数は661件で、昨年1年間の618件をすでに上回っている。県は11日、中通り、会津に発令されていたツキノワグマ出没特別注意報を最も警戒レベルの高い「出没警報」に引き上げた。浜通りには出没注意報を発令した。