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「利活用計画に具体案がない」と議員指摘 ラビスパ裏磐梯の廃止案取り下げ 北塩原村

2025/09/12 08:50

 福島県北塩原村は11日、9月議会の最終本会議で、昨年1月から営業を休止している温泉リゾート施設「ラビスパ裏磐梯」の廃止に関する条例案を取り下げた。議会側から廃止後の利活用計画に具体性がないとの指摘を受けたためで、村は今後、廃止後の施設の利活用を希望する民間事業者と具体案を作成する方針。

 村は施設を廃止し、事業者による施設の利活用を検討している。廃止には施設の設置目的などを定めた条例案の可決が必要だが、先に条例案を可決して事業者と利活用計画を詰めたい村側と、廃止前に具体案を確認したい議会側で意見が分かれ、条例案の否決や取り下げが相次いでいた。4度目の条例案提出となった今回の9月議会では、一部議員が「利活用計画にまだ具体案がない」などと指摘。遠藤和夫村長が「(議員の)申し出を受け、改めて議会に提出したい」として取り下げた。

 条例案を巡る審議が長期化し、10日に予定していた最終本会議が11日に延期となった。

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