福島県会津若松市のパチンコ店が強盗を装った男らに現金約2668万円を盗まれた事件で、実行役などの男3人のほかにも、勧誘役などの役割で5人以上が事件に関与したとみられることが9日、捜査関係者への取材で分かった。県警は、役割分担をして事件を実行したグループがあるとみて調べている。
これまで、3人を結び付けた指示役や、持ち去られた現金の回収役がいる可能性があるとされたが、捜査関係者によると、メンバーを募った勧誘役、逃走車両の手配役、見張り役の存在も浮かび上がったという。
事件は8月12日未明に発生。強盗役の専門学校生の男(19)=桑折町=が窃盗と建造物侵入の非行内容で福島家裁に送致され、運転手役の飲食店従業員の男(21)=宮城県多賀城市、当時パチンコ店従業員で専門学校生を店に招き入れた男(23)=会津美里町=が窃盗と建造物侵入の罪で起訴された。県警は3人のスマートフォンを押収して解析を進めていた。
県警は、交流サイト(SNS)などを通じてメンバーがつながる「匿名・流動型犯罪グループ」(通称・トクリュウ)が、事件に関わったとみて調べている。