本宮市の岩角山岩角寺の境内の湧き水で、水面(みなも)が黄金色に染まる現象が起き、参拝者から注目を集めている。岩角山観光協会によると、「金花水」と呼ばれる現象で、湧き水や付近の岩肌で不定期に発生している。金花水が水面に出現したのは2004年以来、21年ぶりだという。
同観光協会によると、湧き水は「金花水不動尊」と呼ばれ、同山を開山した慈覚大師が毘沙門天を彫った際に身を清めた清水とされている。金花水が初めて確認された時期は不明だが、水面に金粉をまいたような花が咲いているように見えたことから、「黄金の花」とも呼ばれている。
同寺関係者が27日午前、境内を掃除し、金花水を見つけた。同観光協会によると、金花水が以前、水面に出現した際、10日ほどで消えてしまったという。平晴夫同観光協会長は「滅多に見られない縁起の良いもの。多くの人に見てもらいたい」と呼びかけている。
同寺は金花水にちなんだ黄金の御朱印を頒布している。御朱印は1体500円。問い合わせは同観光協会(電話0243・44・3354)へ。