福島市出身の作曲家古関裕而の音楽に親しむ「福島市古関裕而記念音楽祭」は11日、同市のふくしん夢の音楽堂で開かれ、約940人の来場者が古関メロディーを堪能した。
今年は戦後80年の節目で、古関がモデルとなった連続テレビ小説「エール」放映5周年であることから、戦争と平和、古関の人間愛を考える内容となった。実行委と市の主催。8月11日の古関の誕生日に合わせて毎年開催しており、今年で34回目。
エールに出演した俳優の柿沢勇人さん、ソプラノ歌手の山田麗さん、ミュージカルなど音楽制作に携わる団体「七羽ガラス」などが、長崎での被爆体験をつづった本を基に古関が作曲した「長崎の鐘」や「栄冠は君に輝く」などを演奏した。福島大付小合唱部も出演した。
トークイベントも行われ、柿沢さんらがドラマでの戦時中のシーンを振り返った。福島大付小合唱部部長(6年)は「笑顔でステージに立つことができた。古関さんの曲を歌うことができていい思い出になった」と語った。