狂言師野村萬斎さんが演出・出演する、舞台「山月記・名人伝」が10月30日午後7時から、いわき市のいわき芸術文化交流館アリオスセキショウ中劇場で開かれる。今月26日午前10時からチケットの予約を受け付ける。アリオスの主催。
2005年初演の作品で、現在は野村さんが芸術監督を務めている石川県立音楽堂で公演されている。山月記は能の形式の「夢幻能」、名人伝は狂言の要素がそれぞれ含まれている。いずれも作家中島敦の原作。
アリオスには能舞台のセットがあるが、活用の機会がなかった。市民に古典芸能に関心を持ってもらおうと企画。アリオス企画協働課の村山晴香さんは「舞台では作品に関する違った解釈が生まれるかもしれない。若い人にも観劇してもらいたい」と呼びかけた。予約や問い合わせはアリオスチケットセンター(電話0246・22・5800、午前10時~午後8時、火曜日定休)へ。