• X
  • facebook
  • line

『ストレンジャー・シングス』キャスト陣+ダファー兄弟が語ったシーズン5の見どころ――村上隆も太鼓判「最高傑作になる」

2025/11/23 15:00

  • エンタメ総合
純喫茶ジンガロで村上隆(左端)と対面し、80年代文化やシーズン5について語り合った『ストレンジャー・シングス 未知の世界』ショーランナーのダファー兄弟とキャスト陣=東京・中野

 動画配信サービス「Netflix」の世界的人気シリーズ『ストレンジャー・シングス 未知の世界 5』が、11月27日より世界独占配信を迎える(VOL1=11月27日、VOL2=12月26日、最終話=2026年1月1日)。最終章を目前に、来日したキャストとショーランナーのダファー兄弟は21日に都内を巡る“東京アドベンチャー・ツアー”を楽しんだ。中野ブロードウェイの純喫茶ジンガロでは、アーティストの村上隆が一行を出迎え、一足先にシーズン5の第3話まで視聴したうえで「シリーズ最高傑作になる」と太鼓判を押した。

【画像】純喫茶ジンガロを訪れた『ストレンジャー・シングス』御一行様

 来日したのは、フィン・ヴォルフハルト(マイク役)、ゲイテン・マタラッツォ(ダスティン役)、ケイレブ・マクラフリン(ルーカス役)、ノア・シュナップ(ウィル役)、マット・ダファー&ロス・ダファー(製作総指揮兼監督)。

 『ストレンジャー・シングス』は、1980年代の小さな町ホーキンスで突如開いた<裏側の世界>の脅威に、映画やゲームを愛するオタク気質な少年少女とその家族・仲間が立ち向かうミステリー・アドベンチャー&青春物語。

 この日のためにシーズン1〜4も改めて見返したという村上は、作品への深い愛情を熱量を込めて語った。

 「本当に大好きで、僕の“ドンピシャ”が全部入っている。80年代を題材にしているところもそうですし、オープニングの音楽も含めて全部がストライクゾーンで、ホームラン級の感動でした。こんなにも長く続くシリーズになったことに、クリエイターとして心から尊敬しています」

 さらに、80年代の映画文化と自身の青春期が重なると話す。

 「僕は80年代、アメリカ映画が大好きでした。『ゾンビ』(Dawn of the Dead)にも強く影響を受けましたし、スピルバーグ作品が日本に入り始め、文化が混ざり合っていく時代でした。シーズン5は、色合いもアイテムも、自分が高校生だった頃の空気を思い出させてくれる。“脳みそをポンプで膨らませてくれるような作品”です」

 この“満点評価”に対し、ダファー兄弟も思わず笑みをこぼした。

 ロスは「ロサンゼルスにはそこかしこに村上さんのアートがありますので、そんな方からの言葉は何よりうれしい」と感激。マットも「アメリカで育った僕らの幼少期を基にした物語が、海を越えて響くことが本当に感慨深い」と語った。

 シーズン5について村上は「これまでより複雑で緻密なストーリーだが、色づかいや場面ごとの演出でどんどん引き込まれる。シリーズ最高傑作になるのでは」と熱を込めて語り、キャストとダファー兄弟はハイタッチして喜び合った。

■ キャストが語る「最終章のすごさ」

 最終章となるシーズン5では、マイク・ウィル・ダスティン・ルーカスら“仲良し4人組”とその仲間たちが、<裏側の世界>から襲来する“最強の敵”ヴェクナに、友情と勇気を武器に立ち向かっていく。キャスト陣はその見どころを口々に語った。

●フィン・ヴォルフハルト(マイク役)

 「毎回“最大のシーズン”と言ってきた気がするけれど、シーズン5は本当に“規模が最大”です。予告編にもあるイレブン(演:ミリー・ボビー・ブラウン)のジャンプシーンなど、アニメのような迫力が随所にあります」

●ゲイテン・マタラッツォ(ダスティン役)

 「新キャラクターが見事に溶け込んでいます。特に第4話は“これだけで最終回にできる”レベルの完成度。僕らも観ていて鳥肌が立ちましたし、第4話以降の盛り上がりもすごいです。楽しみにしていてください」

●ケイレブ・マクラフリン(ルーカス役)

 「アクションはもちろんですが、キャラクターの成長ドラマも深い。僕は『NARUTO』のロック・リーの精神を参考にしているんですが、キャラクターそれぞれに“内に秘めた戦いの旅路”があります。それがシーズン5でちゃんと完結します」

●ノア・シュナップ(ウィル役)

 「これまでのすべてがつながる“円環の瞬間”が訪れます。第4話以降はとにかく強烈。最後のエピソードは、きっと泣いてしまううと思います」

●マット・ダファー

 「村上さんの“最高のシーズン”という言葉に救われました。俳優陣の演技は歴代でも最高。シーズン5の第1話冒頭から全速力で、最後まで駆け抜けます」

●ロス・ダファー

 「今回はゲーム的な要素も盛り込みました。『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』(2019年、日本ゲーム大賞受賞作品)も出ます。これまでできなかった演出に挑戦し、やりたかったことが詰まったシーズンになりました。俳優たちが自分たちの力を存分に発揮し、キャラクターを見事に完成させるための時間と場所を与えることも意識しました」

■ 日本カルチャーと80年代レトロ空間にキャストも感激

 一行が訪れた純喫茶ジンガロは、村上が「1979年に大流行したインベーダーゲーム喫茶」にフォーカスしてプロデュースした空間。懐かしのゲーム機やカラフルな装飾が並び、80年代の“前夜”のムードにキャストたちも目を輝かせた。

 フィンは「テーブルもデザインも最高。中野ブロードウェイは4回目だけど、ジンガロは初めて。次から通います!」と興奮。ゲイテンも「家の近くにこんな店があれば絶対通う」と笑顔を見せた。2人は店内のレトロゲーム「ディグダグ」(シーズン2にも登場)に挑戦し、場内は歓声と笑いに包まれた。

■世界中で愛されるシリーズ、ついに完結へ

 2016年7月の配信開始以来、世界中で愛され、社会現象を巻き起こしてきた『ストレンジャー・シングス』シリーズ。“最強の敵”を前に、これまで張り巡らされてきた伏線が収束し、物語はついにクライマックスへ。村上をはじめ、キャスト・クリエイター全員が「シリーズ最高の仕上がり」と断言する最終章。フィナーレに向けた幕がついに上がる。

この記事をSNSで伝える:

  • X
  • facebook
  • line