アサヒグループホールディングスは21日、サイバー攻撃によるシステム障害を巡り、来年2月までに物流システムを復旧させ、商品の受注や出荷を順次通常の状態に戻していく方針を明らかにした。来週27日に勝木敦志社長らが東京都内で記者会見を開き、被害状況や復旧方針を説明する。障害が9月29日に発生して以降、経営陣が会見するのは初めて。
復旧に4~5カ月程度かかる計算となり、年末の需要増では綱渡りの業務を強いられそうだ。アサヒは障害発生後、ビールや清涼飲料の注文を電話やファクスなど手作業で受けており、出荷量や品目数は通常時より少ない状態が続いている。
