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世界の核被害者40人広島に結集 米、韓、マーシャル諸島からも

2025/10/05 20:17

 広島市で開幕した「世界核被害者フォーラム」=5日午後

 核実験や原発事故、ウラン採掘など、国内外でさまざまな核被害に遭った当事者らが集う「世界核被害者フォーラム」が5日、広島市で開幕した。フォーラムは6日も開かれ、オンラインも交えて2日間で、米国や韓国、太平洋・マーシャル諸島などから約40人が登壇する見通し。

 広島、長崎への原爆投下から80年に合わせ、日米の反核2団体が10年ぶりに開催した。冒頭、主催団体の「核兵器廃絶をめざすヒロシマの会」の森滝春子共同代表(86)が「核権力にあらがい、国境を越えた連帯で放射能の拡散に歯止めをかけよう」と呼びかけた。

 米国の活動家レオナ・モーガンさんは、多くの先住民が放射能汚染の危険性を知らされないまま、ウラン採掘作業に従事していたと指摘。「原爆投下より前から核被害があったことを忘れてはならない」と訴えた。

 会場に集まった約350人が報告に耳を傾けた。6日には、東京電力福島第1原発事故の被害者も参加する予定。「広島・世界核被害者の権利宣言」の採択も目指す。

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