3日午後1時半ごろ、宮城県栗原市の山でキノコ採りのグループがクマに襲われたと110番があった。県警によると、グループは70代の男女4人で、いずれも女性の1人が死亡、1人が行方不明になった。県警が詳しい状況を調べている。
長野県大鹿村の山林では同日、キノコ採りに行っていた男性(78)の遺体が発見された。引っかかれた傷があり、クマに襲われた可能性があるという。
宮城の被害では、県警が行方不明者の捜索を3日夕方で打ち切り、4日に再開する。4人は友人同士で、いずれも宮城県在住。このうち70代男性が「クマに襲われてけがをしている」と通報した。県警によると、死亡した女性には顔や体にクマによるものとみられる傷があった。発見場所近くの木に爪痕が残されていた。
通報男性によると、3日午前9時ごろに山に入り、2人ずつに分かれて行動していたという。昼過ぎに男性が山を下りると女性が血を流して倒れており、もう1人がいなくなっていた。「爆竹を鳴らしたのにクマが出てきて驚いている。山に連れてきて悪かった」と唇をかんだ。