「1票の格差」を是正せずに実施した7月の参院選は違憲だとして、北海道の有権者が選挙無効を求めた訴訟の第1回口頭弁論が2日、札幌高裁(斎藤清文裁判長)であり、即日結審した。判決は11月10日。
被告の北海道選挙管理委員会側は「国会は格差是正のため見直しを検討している」として請求棄却を求めた。
記者会見で、原告側代理人の升永英俊弁護士らは「日本だけが人口比例選挙を行わず、国際基準から取り残されている。国会を動かすために明確な違憲判決を求める」と強調した。
二つの弁護士グループが全国14の高裁・高裁支部に一斉に起こした訴訟の一つ。投開票日当日の有権者数に基づく最大格差は3・13倍だった。