前橋市民の声聴き進退判断　ホテル面会で小川市長

　前橋市の小川晶市長は２日、市幹部職員の既婚男性とホテルで複数回面会した問題を巡り、市民の意見を直接聴き、出処進退を判断したいとの意向を明らかにした。市議全員との会合後「市民の厳しい声を直接受け止め、その上で判断したい」と市内で記者団に語った。「支援者や弁護士に相談する時間を頂きたい」とも訴えたものの、質問には応じなかった。

　会合は２時間ほど非公開で実施。終了後、記者団の取材に応じた富田公隆議長によると、小川氏は、問題の責任は全て自分自身にあるとの考えを表明し「職責を見つめ直し、これからの行動で示したい」と語った。富田氏は、小川氏が出処進退を明示しなかったとし「非常に残念だ」と述べた。

　小川氏はこの日、市議会が事前に伝えた各会派の質問や意見に対し文書でも回答。「市民に直接説明する機会も検討したい」と明記した。

　富田氏らによると、職員は希望降任制度に基づき、同２２日付で異動した。小川氏は記者団に、職員の降格処分は事実でないとした。懲戒処分を今後検討する方針。