150年以上の歴史を誇る浪江町恒例の大露店市「十日市祭」が22日、町内の新町通りで始まった。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故後は避難先や町内の別会場で開かれており、新町通りでは15年ぶりの開催。初日は県内外から約1万5000人が訪れ、露店が並ぶ通りは活気に包まれた。23日まで。同祭運営委員会、町商工会の主催。
昨年を上回る約130の露店が通りを埋め、来場者はお目当ての品を求めて買い物を楽しんだ。初の試みとして、おもちゃや野菜などを安く買える「せり市」も開催された。
十日市祭は震災前、双葉郡で最大規模の商店街を形成した新町通りを歩行者天国にして、約300の露店が出店するにぎわいを見せていた。震災後は新町通りの商店の帰還が進まない状況もあり、別会場で開かれてきたが、にぎわいの再生に向けて今年から会場を新町通りに戻した。
最終日は午前9時半~午後3時。町出身の民謡歌手原田直之さん、お笑い芸人の小島よしおさんらのステージが繰り広げられる。
