体験型防災アトラクション「LIFE LINE(ライフライン)」は8日、いわき市のイオンモールいわき小名浜で開かれた。参加者が大地震の発生時に取るべき行動を、体験型の謎解きゲームを通して学んだ。
震度6強の地震が発生したという想定の下、参加者が協力してミッションをクリアし、会場からの脱出を目指した。制限時間や暗い照明といった悪条件の下での発想や冷静な判断が求められた。
参加した遠野小4年の児童(9)は「焦っていつもできることができなくなった。この経験を友達に教えたい」、児童(10)は「他の人たちの頑張りに励まされた。災害が起きた時には周りを助ける『共助』も必要だと分かった」と語った。
アトラクションはフラップゼロアルファ(大阪府)が製作したコンテンツ。終了後に講演した同社の松田哲社長(危機管理士)は全国の被災地と避難所を訪れた経験から「冬の避難所の床は氷のように冷たいこともある」と話し、新聞紙で作るスリッパやマフラーを紹介。参加者が災害時の新聞紙の活用法を学んだ。
イベントは同市で初めての開催。市内で防災事業を行う一般社団法人Teco(テコ)が主催した。
