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「いわき製」人工衛星、10月10日放出 JAXAライブ配信

2025/10/10 09:15

宇宙に放出される小型衛星「IWATO」(e―kagaku国際科学教育協会提供)

 全国の小中学生、高校生、大学生が福島県いわき市などに集まり組み立てた人工衛星「IWATO」が10日、国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」から宇宙に放出され、衛星としての活用が始まる。放出の模様は同日午後6時10分から、宇宙航空研究開発機構(JAXA)のユーチューブ公式チャンネルでライブ配信される。JAXAが9日までに発表した。

 科学教育を手がけるe―kagaku(イー・カガク)国際科学教育協会が進めてきた人工衛星打ち上げプロジェクトで、IWATOは全国の子どもらが5年をかけて開発した。9月に米国から宇宙に打ち上げられ、ISSに届けられた。同協会から委託を受け、JAXAが宇宙への放出を担う。

 協会によると、衛星は10センチ四方の大きさ。世界で初めての超小型衛星用のレーザー反射板を搭載しており、レーザーを使った精密な距離測定が可能。宇宙ごみの場所の特定の研究などにつながることが期待されている。いわき市の旧永井中校舎に設けられた「e―kagakuいわき宇宙センター」の管制室で、IWATOからのデータを受信する予定。

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