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JUKI会津(喜多方)人員削減 ミシンメーカー、国内外拠点で310人

2025/10/10 08:35

人員削減が発表されたJUKIグループのJUKI会津本社=喜多方市

 ミシンメーカーのJUKIは9日、福島県や秋田県、ベトナムの製造拠点で計約310人の人員を削減すると発表した。米国の高関税政策や中国経済の低迷などを背景に実施する製造拠点合理化の一環。2026年以降、年間約3億9000万円の固定費削減効果を見込む。

 合理化対象の拠点は産業用ロボットの開発や製造を担うJUKI産機テクノロジー(秋田県横手市)、部品の製造を行うJUKI会津(喜多方市)など。それぞれの拠点で削減する人数は明らかにしていない。

 また、完全子会社のJUKI金属(三重県大台町)の全株式を31日に大阪市のNOZUK(ノヅック)ホールディングスに譲渡すると公表した。これに伴い、5億2000万円の特別損失を計上する。

 喜多方市塩川町に本社を置くJUKI会津は福島民友新聞社の取材に「現段階で具体的な内容は答えられない」と回答した。10日に幹部らと協議し、今月にも従業員に今後の方針を説明していくという。

 JUKI会津はミシンメーカーのJUKIグループとして1973年に創業した。同社によると、本社工場と西会津町の西会津工場で約160人の従業員がおり、発電用タービンや航空機の部品などを主に製造している。ほとんどが国内向けの出荷という。

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