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松本春野さんの震災絵本原画展示 伝承館で企画展

2025/10/05 09:25

絵本「ぼくのうまれたところ、ふくしま」の原画を展示している企画展
絵本の魅力について講演する松本さん

 福島民友新聞社が東日本大震災10年に合わせて刊行した絵本「ぼくのうまれたところ、ふくしま」の企画展が4日、双葉町の東日本大震災・原子力災害伝承館で始まった。初日は著者で絵本作家の松本春野さんによる講演会が開かれ、絵本の心を育む力や子どもへの影響について語った。

 松本さんは「絵本といっしょに大人になる」と題して講演し、「文字を読むことも重要だが、絵には文字で書き切れないほどの情報量がある。絵を読むことも大切だ」と強調。「絵を言語化していく力が身につけば、自然に文字だけの本からでも絵を想像できるようになる。絵本では子どもに文字を無理に読ませなくてもいいので、大人は一緒に絵本を読んであげてほしい」と語った。

 講演会後、絵本作りワークショップも開かれ、子どもたちがクレヨンで自由に絵を描いて表現し、オリジナルの絵本作りに取り組んだ。参加者には福島民友新聞社から松本さんのポストカードが贈られた。

 企画展は県の主催で「ぼくのうまれたところ、ふくしま」の原画18点を展示している。20日まで。問い合わせは県生涯学習課(電話024・521・7784)へ。

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