福島市西部の吾妻山の麓にある先達山に整備された大規模太陽光発電施設(メガソーラー)が30日、商業運転を開始した。この施設を巡っては、景観の悪化や太陽光パネルからの光の反射を懸念する声が住民団体から上がっている。
事業者のAC7合同会社が予定している売電期間は2040年まで。同社は取材に対し、今後も緑化工事や反射の検証などを継続し「市民の声を大切にしつつ、行政と連携を図り発電所の安全かつ持続的な運営に努める」とした。
一方、住民団体の「先達山を注視する会」は同日、県庁で記者会見した。梅宮毅共同代表は「先人が守ってきた美しい景観がこれほどまでに壊された。住民対応がおろそかでずさんで、かなり痛みを感じている」とし、同社や行政に対応を求める考えを示した。