会津の秋の風物詩「会津まつり」は19日、福島県会津若松市で始まった。21日まで。初日は市中心部で提灯(ちょうちん)行列が行われ、提灯を持った子どもたちが太鼓の音色に合わせて元気よく行進し、まつりの開幕を知らせた。
提灯行列は1928年、秩父宮妃勢津子さまのご成婚を祝って行われたのが始まりとされる。市内各地の子ども会から児童や保護者らが参加、鶴ケ城本丸から神明通りまで練り歩いた。
神明通りに設けられた櫓(やぐら)の周囲では「会津磐梯山踊り」も行われた。提灯行列に参加した城北小4年の児童(9)は「楽しみに待っていた会津まつりが始まってうれしい」と笑顔を見せた。
20日はメイン行事の「会津藩公行列」が行われ、約600人が市中心部を練り歩く。参加者は会津を治めた歴代領主や武者、姫に扮(ふん)して行進し、歴史絵巻を繰り広げる。NHK大河ドラマ「八重の桜」で主人公の山本(新島)八重を演じた俳優の綾瀬はるかさんも特別ゲストで参加する。
会津まつり協会は開催期間中に降雨が予想されていることから、各行事の実施可否について公式ウェブサイトで随時公表している。
問い合わせは同協会(電話0242・23・4141)へ。