ナント、フランス&東京--(BUSINESS WIRE)-- (ビジネスワイヤ) -- バイオプロセス開発およびウイルスベース製品の治験用バッチのGMP生産を提供するCDMO(医薬品開発・製造受託機関)であるナオバイオスと東京都医学総合研究所(TMIMS)は、弱毒生ワクチンを用いた新たなエムポックスワクチンを開発するために提携することを発表しました。
エムポックスはエムポックスウイルスによって引き起こされるウイルス性疾患です。主に感染者との濃厚接触を通じて広がり、痛みを伴う発疹、リンパ節の腫れ、発熱を引き起こします。
2022年に世界的な流行が始まり、2025年3月現在、130カ国で約13万人が感染し、280人以上が死亡しています。現在、WHOが推奨する2種類のエムポックスワクチンが使用されています。
・EUで開発された、変異ワクシニアウイルスアンカラ(mva)株をベースとするワクチン
・日本で開発された、LC16m8株をベースとするワクチン
今回の提携は、ほとんどの哺乳類細胞内で複製しない、高度弱毒化ワクシニアウイルスをベースとした新たなワクチンの開発を目的としています。これは、変異してヒトに病気を引き起こす復帰変異株が出現する可能性が極めて低く、高い安全性が確保される点で注目に値します。
TMIMSとの提携は、プロセス開発活動、上流工程および下流工程の開発、そしてグレードA/B区域を使用した無菌操作法によるGMP製造を含む包括的なプロジェクトです。
「TMIMSとともに新たなプロジェクトに取り組むことができ、嬉しく思います」と、ナオバイオスのマネージングディレクターであるエリック・ル・フォレスティエは述べています。「当社のウイルスをベースとした製品の製造に関わるバイオプロセスの開発の全工程における確かなノウハウと能力、そしてTMIMSの専門知識を組み合わせることで、本プロジェクトを効率的に推進する体制が整っています。」
プロセス開発活動は今年から開始され、2025年第3四半期末までに完了する見込みです。2025年の残りの期間から2026年にかけて、パートナー企業はGMPに準拠した条件を模倣した初の技術バッチ生産に取り組みます。第I相臨床試験向けのバッチGMP生産は2026年半ばに実施されます。TMIMSが主導する臨床試験は2026年末から2027年初頭にかけて実施する計画です。
ナオバイオスについて
ナオバイオスは、バイオプロセス開発およびBSL2/BSL3ウイルス性ワクチン、腫瘍溶解性ウイルス、ウイルスベクター、感染誘発ウイルスの治験用バッチGMP生産の医薬品開発・製造受託機関(CDMO)です。2019年にクリーンバイオロジクスグループに参画しました。
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