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きゃりーぱみゅぱみゅ、出産後初ワンマンライブで21曲披露 妊娠・出産への思いをテーマにしたライブに

2025/10/25 22:38

  • 音楽
出産後初ワンマンライブ『dreamin dreamin』を開催したきゃりーぱみゅぱみゅ PHOTO:石井亜希

 歌手のきゃりーぱみゅぱみゅが25日、東京・LINE CUBE SHIBUYAにて出産後初となるワンマンライブ『dreamin dreamin』を開催した。

【ライブ写真多数】出産後初ライブも圧巻のパフォーマンスを見せたきゃりーぱみゅぱみゅ

 去年第一子を出産したきゃりーぱみゅぱみゅ。2023年7月に開催された『祝・日比谷野音100周年 きゃりーぱみゅぱみゅ Special Live 2023 - Midnight Sun -』以来となる今回のライブは我が子が産まれてくるまでに見た“楽しい夢”と“悲しい夢”をテーマに込めている。初めての妊娠で流産を告げられたこと。手術を決めた日に、奇跡的に心臓が動いていたこと。それでもいつ流産してもおかしくない不安を隠しながら、ステージに立ち続けたこと。毎日が祈りのような時間のなか、無事に産まれてきてくれたこと。そんな、毎日がハラハラとドキドキの連続で、感情のジェットコースターのような日々を詰め込んだライブとなっている。

 約2年3ヶ月ぶりのワンマンライブということもあり、会場には多くのファンが集結。グッズTシャツを使ったコーディネートはもちろん、カラフルな原宿系ファッションや着物姿、ロリータファッション、きゃりーの衣装を模した服装など、老若男女のファンが自由気ままなコーディネートで久々となるきゃりーのライブをまだかまだかと心待ちにしていた。

 開演前のアナウンスが終わると会場から大きな拍手が発生し、そのまま「きゃりー」コールが響き渡る。そんな祝福の掛け声に誘われるように、ハートが描かれた扉からネグリジェをイメージした衣装のきゃりーが登場。ベッドに向かうと、2006年にリリースされたCAPSULEの楽曲「dreamin dreamin」からライブがスタートする。ライブタイトルにもなっているこの曲は、きゃりーが妊娠中にいつも聴いていて勇気をもらっていた楽曲で、今回、プロデューサーの中田ヤスタカ本人にカバーを直談判し、パフォーマンスが実現。また、ネグリジェ衣装とベッドは、きゃりーのデビュー当初のライブをオマージュしたもので、この演出を懐かしむファンの姿も。さらに、お腹に子どもを授かったことで現れた新たな“感情”を具現化した赤いダンサーがステージを盛り上げる。

 カバー曲を披露し、「こんばんはー、きゃりーぱみゅぱみゅです!今日はみんな最後まで楽しんでね!」と、満面の笑顔でファンと再会に喜びを見せるきゃりー。そんな多幸感に包まれるなか、頭の中の感情を表現したキャラクターたちが登場し「コスメティックコースター」を披露。さらに、きゃりーの代表曲「つけまつける」をパフォーマンスすると、会場の熱気が一気に上がる。「キズナミ」では、ファンたちと一緒に手を上げ、久々のライブとは思えないほどの一体感が生まれていた。

 MCでは、今回のライブのテーマを説明するとともに、初めての妊娠で、切迫流産・切迫早産になり不安だらけだった日々を振り返る。それでも、無事に第一子が産まれ、こうして今日のライブを迎えられた奇跡をファンたちと分かち合った。

 続くパフォーマンスはまだライブでは一度しか披露しておらず、ファンの間でも伝説となっていた「OEDOEDO」。幻の曲だけに、タイトルコールで会場からは歓声が上がるほどの盛り上がりを見せる。その勢いのまま、「100%のじぶんに」「キミに100パーセント」「CANDY CANDY」「とどけぱんち」「ちゃみちゃみちゃーみん」と、人気曲を縦横無尽に駆け回りながらパフォーマンス。まさにジェットコースターのようなステージでファンを魅了した。

 ステージが暗転すると、妊娠したときに生まれた新たな“感情”を具現化したダンサーが再登場。妊娠からの幸せ・不安・悲しさなどを表現した圧巻のダンスパフォーマンスで、会場中の視線を釘付けにした。すると、母となったことでキラキラときらめくエプロンを着用した新衣装のきゃりーが登場。「キャンディーレーサー」で会場の雰囲気を一変させ、「み」「ふりそでーしょん」を続けて披露し、会場の熱気を最高潮へと押し上げた。

 ライブ後半戦は「演歌ナトリウム」からスタート。きゃりーの合図でサビに合わせて会場中のペンライトの色が変わる。そんな一体感に包まれたなか、「KURU KURU HARAJUKU」でファンをグッと引き込むと、「もんだいガール」「ファッションモンスター」などヒットソングを畳み掛ける。さらに、「原宿いやほい」「もったいないとらんど」をパフォーマンスしてファンと一緒に盛り上がっている姿に、きゃりーとファンの絆の強さを感じざるを得なかった。

 楽しい時間はあっという間で、ラストの「おやすみ」で、きゃりーがベッドへ戻り眠りにつくと、大きな拍手ときゃりーの愛する我が子の声とともにカーテンが閉じられ、ライブ本編は幕を閉じた。

 アンコールでは、デビュー初期からライブのアンコールでよく着用していたうさ耳姿できゃりーがステージに再登場する。懐かしの衣装に客席から歓声があがるなか、デビュー曲「PONPONPON」をパフォーマンス。どんなに時間が経っても色褪せない最高のパフォーマンスを今日まで待ち続けたファンたちと一緒に原点回帰した。最後には「ファミリーパーティー」で、きゃりーにとっては愛娘と同じくらい愛している会場中の“ファミリー”たちと今日一番の盛り上がりを見せ、ステージを去っていった。

 出産準備で決まっていたライブを全てキャンセルしたなかで、切迫流産・切迫早産を告げられ、不安な毎日を過ごしていたきゃりー。眠れない不安な夜が続くなか、それでも諦めず、奇跡を手繰り寄せて第一子を出産した。母となり、さらにパワーアップしたきゃりーの今後の活躍に注目したい。

【SET LIST】
01 dreamin dreamin
02 コスメティックコースター
03 つけまつける
04 キズナミ
05 OEDOEDO
06 100%のじぶんに
07 キミに100パーセント
08 キャンディーキャンディー
09 とどけぱんち
10 ちゃみちゃみちゃーみん
11 キャンディーレーサー
12 み
13 ふりそでーしょん
14 演歌ナトリウム
15 KURU KURU HARAJUKU
16 もんだいガール
17 ファッションモンスター
18 原宿いやほい
19 もったいないとらんど
20 おやすみ

ENCORE
21 PONPONPON

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