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生まれつき前脚のない柴犬&障害あるチワックス、散歩に大興奮する姿が愛くるしい「全身で表現してて可愛い」

2025/10/30 08:10

  • エンタメ総合
生まれつき両前脚のない柴犬の春子ちゃん(Instagram/@haru_fuku_taro2022より)

 何気ない日々の微笑ましい犬の行動が、SNSで度々話題となる。「お散歩行く?」という飼い主さんの問いかけに、全身で喜びを表現する生まれつき両前脚がない柴犬に、987万回再生を超える反響を呼んだ。一方、歩行補助具を使い、うれしそうに走り回るチワックスの姿を収めた動画が、22.3万回再生超えの反響を呼んだ。そんな様子を見守る2組の飼い主さんに聞いたエピソードを、改めて振り返る。

【写真】春子ちゃんが立った!散歩に大興奮

◆お散歩の時間になり大興奮! 生まれつき両前脚のない柴犬・春子ちゃんの可愛らしい姿

 「お散歩行く?」という飼い主さんの問いかけに、生まれつき両前脚がない柴犬の春子ちゃんが、全身で喜びを表現した動画が、987万回再生を超える反響を呼び、「しっぽが行くって言ってる」「全身で表現していて可愛い」「愛おしいです」「感情表現豊かな子ですね」などとコメントが寄せられた。

 春子ちゃんは、「外の空気や景色が好きなようで、お散歩に連れて行ってほしいと訴えてきます。お散歩時間になるとソワソワして『そろそろ時間ですよ』と鳴いて教えてくれます」と散歩が大好き。

 散歩の移動手段は、車椅子、カート、自転車などを活用している。降ろしてほしいポイントが近づくと興奮する春子ちゃんは、「降ろしてあげるとすぐに用を済ませるので、とても手間のかからない良い子です。その後、疲れるまで自力で移動して、クン活をしたり穴を掘ってみたりと散歩を楽しんでいます。全力の散歩後は水をおいしそうに飲んで満足しています」と普段から散歩を楽しんでいる。

 春子ちゃんを迎い入れたきっかけは、柴犬ブリーダーの叔父と従妹から連絡を受けたことだった。

「初めて見る前脚のない子犬にショックを受けました。でも、『これからこの子はどうなるのか?』『引き取り手がなかったらこの子はどうなるのか?』といった考えが巡りました。私になら安心して任せられるからと、『この子を飼ってくれないか?』と従妹に相談をされました。私の家には先住犬の福ちゃんがいたので迷いましたが、退職して時間の融通がきく母も一緒に助けてくれると言ってくれたので、春ちゃんを迎えることを決心しました」

 春子ちゃんを迎え入れてからは、前脚がないからといって制限はせず、できないところを助けるスタンスで伸び伸び育てている。

「無理そうな段差もジャンプして飛び越えますし、胸をつきながら上手に走ることもできますし、散歩も楽しめるようになりました。春ちゃん専用の車椅子も作ったので、行動範囲も増えました。前脚がないだけで、ほかの犬となんら変わりないと思っています」

 飼い主さんは、動物と生活する中、何を考えているのかをきちんと読み取り、尊重することを大切にしている。

「ペットとしての動物は、どうしても受け身でしかないので。楽しそうで幸せそうな顔をしてくれたときに一番幸せを感じます」

◆前足に障害があるチワックスのために…軽量コンパクトな“歩行補助具”を友人が制作

 生まれつき前脚に障害があるチワックスのまめ吉くんが歩行補助具の「まめcar」に乗り、楽しそうに走る姿が、「表情もイキイキしていてとっても素敵」「段差もジャンプして乗りこなしてる凄い」「ターンもできてびっくり」などと話題になった。現在の「まめcar」は、友人の工場長が大きさに合わせて作ってくれた4台目。体の小さなまめ吉くんの負担にならないよう、できるだけ軽量コンパクトに改良された。

 保護犬だったまめ吉くんを迎え入れたのは、「まめcar」を作ってくれた工場長の紹介がきっけであった。

「私は障害のあるワンちゃんに接したことがなく、先代犬を亡くしてからのブランクもあったので、何度かお断りをしました。工場長は歩行補助具を何度も調整し、それを保護犬に届け、その様子を写真や動画に収めて送ってくれました。それを見ているうちに、『この子はうちの子かも?』と思うようになり、会ってみたくなりました」

 そんなまめ吉くんの第一印象は、「天使?」だったと言う。

「もちろん可愛いだけでは飼えないし、この子の生涯の足になる覚悟も必要だと不安もありました。しかし、保護施設の代表が着ているパーカーの胸元からひょっこりと顔を出すまめ吉を見て、それまであった不安は一瞬で消えました。生後6ヵ月のまめ吉は、障害を感じさせない動きと生命力でキラキラと光って見えました」

 天真爛漫で何にでも興味を持つまめ吉くんは、「表情が豊かなので、話はできなくても思っていることがなんとなくわかる気がします。うれしい顔や不機嫌な顔、コロコロと変わっていく表情を見ているだけで、とても楽しいです」と飼い主さんは微笑む。

 大切にしていることは、まめ吉くん自身が障害を障害だと思わせないこと。

「生まれつきだから、これが普通と思っているかもしれません(笑)。『立てなくてもできないことはないよ。何でもできるんだから!』と、普通に公園を散歩したり、たくさんのワンちゃんと交流して、たくさんの景色を見させてあげたいです。障害は個性であり、隠す時代ではないと私は考えています。引きこもることなく、無理のない程度にお出かけをしています。ほかのワンちゃんたちとあいさつをしたり、外で楽しそうに走っていたりする姿を見るとうれしくなります」

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