欧州宇宙機関(ESA)は28日、アジア初となる常設事務所を東京・日本橋に新設したと発表した。宇宙航空研究開発機構(JAXA)と共に地球観測や水星探査など数々の共同計画を進めてきた実績を背景に、日欧関係をさらに深めるための戦略的拠点と位置づけた。
ESAのアッシュバッハー長官は「宇宙に関わる全分野での協力を、さらに進めたいという明確な意思表示だ」とコメント。「日本の宇宙産業とつながる場にもなるだろう」と期待を示した。JAXAの山川宏理事長は「地球規模の課題解決や、宇宙での科学技術の進歩に貢献できるはずだ」と歓迎した。
