• X
  • facebook
  • line

トップアスリートに高いうつ傾向 4人に1人、JOC初調査

2025/10/25 21:00

 JOCによる調査結果の主な内容

 トップ選手が抱える問題の実態調査を日本オリンピック委員会(JOC)が実施し「うつ傾向だと感じたことがある」との回答が24%に上ったことが25日、分かった。およそ4人に1人の高い水準。華やかな表舞台の裏で苦悩を抱える実態が浮き彫りとなった。JOCによると、五輪などを目指す強化指定選手を対象にした網羅的な調査は初めて。

 単純比較はできないが、世界保健機関(WHO)は8月、世界の成人の5・7%がうつを経験と公表している。スポーツ界では近年メンタルヘルス(心の健康)の問題が顕在化。調査を担当した五輪柔道女子金メダリストで、JOC理事の谷本歩実さんは「私もそうだったが、選手はとにかく悩みが多い。幅広く声を聞けたので、しっかりと寄り添い、安心して競技できる環境を整えていきたい」と述べた。

 昨年11月から今年2月にかけてオンラインで1803人にアンケートを実施。818人から回答を得た。質問は(1)不安や悩み(2)ハラスメント(3)性的な意図を持った撮影や交流サイト(SNS)での誹謗中傷の被害―を柱とした。

この記事をSNSで伝える:

  • X
  • facebook
  • line