【ニューヨーク共同】10日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は5日続落し、前日比878・82ドル安の4万5479・60ドルで取引を終えた。トランプ米大統領が中国製品への関税の大幅引き上げを検討していると表明し、貿易摩擦激化への懸念が強まった。売り注文が膨らみ、ほぼ全面安の展開となった。
ハイテク株主体のナスダック総合指数も急落し、820・20ポイント安の2万2204・43だった。トランプ氏は10日、中国によるレアメタル関連の輸出規制に反発し、韓国での国際会議に合わせて予定していた中国の習近平国家主席との会談を取りやめる可能性を示唆した。投資家心理が冷え込み、幅広い銘柄で売りが出た。