【ワシントン共同】トランプ米大統領は10日、中国によるレアアース(希土類)関連の輸出規制に反発し、約2週間後に韓国での国際会議に合わせて予定していた中国の習近平国家主席との会談を取りやめるかもしれないと警告した。中国が「非常に敵対的」になっていると批判。第2次トランプ政権で初の対面実施となる予定だった会談が中止されれば、米中関係の悪化に加え、トランプ氏の訪日を含むアジア外遊日程に影響する可能性もある。
トランプ氏は、中国商務省が9日発表したレアアースの輸出管理厳格化を問題視し「本当に驚いている」と不満を表明。首脳会談について「実施する理由はなくなったようだ」と書き込んだ。対抗措置として中国製品に対する関税の大幅な引き上げを検討していると表明した。
トランプ氏は、自身が仲介したパレスチナ自治区ガザの和平合意により「中東に平和が訪れた」タイミングで中国が輸出規制に関する書簡を世界各国に送付したと主張。「非常に不適切だ」と怒りをあらわにし、中国側の説明を求める考えを示した。