【エルサレム、ワシントン共同】イスラエル首相府は10日、米政権が示したパレスチナ自治区ガザの和平計画を巡り「第1段階」の合意を閣議で正式承認したと発表した。24時間以内に停戦が発効する。イスラエルメディアによると、承認に先立ち軍は一部撤収を始めた。トランプ米大統領はイスラム組織ハマスが拘束する人質は「13日か14日に解放される」と述べた。
2023年の開始から2年を超えたガザ戦闘では、ガザ側死者が6万7千人を超え、人道危機が深刻化している。双方が合意を履行し、恒久的な戦闘終結を実現できるかどうかが焦点だ。
首相府は人質解放のための枠組みを承認したと説明。米CNNテレビはイスラエル当局者2人の話として、承認に伴って即時停戦が発効すると報じたが、正式発表はなく首相府が軍に停戦を命じたかどうかは不明。中東メディアは、承認後、ガザへの攻撃が停止したと報じた。
トランプ氏は9日、ホワイトハウスでの閣議で、人質解放は合意履行の「前提」としハマスに着実な実施を求めた。