【北京共同】中国人民銀行(中央銀行)は7日、9月末の外貨準備高のうち、金の保有量が2303トンだったと発表した。前月末から1トン積み増し、11カ月連続で増加した。米中貿易摩擦の長期化といったリスクを踏まえ、安全資産の金を増やすことで、ドル建て資産への依存度を下げる「ドル離れ」を進めているとみられる。
人民銀は2022年11月から24年4月まで18カ月連続で金を購入。一時保有量を維持していたが、24年11月に買い入れを再開し、25年9月までに計39トンを積み増した。
各国の中央銀行が安全資産の金の買いに動いている。中国も金を積み増し、外貨準備の構成割合の見直しを急いでいるもようだ。