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あづま運動公園にクマ2頭、園内にとどまり全面閉園 再開見通し立たず

2025/10/07 07:15

クマの目撃で臨時閉園したあづま総合運動公園。駐車場には閉園を知らせる看板が設置された=6日午後、福島市

 6日午前11時55分ごろ、福島市荒井字水林のあづま公園橋でクマ2頭を目撃したと、橋を車で通った50代女性から110番通報があった。福島県は同日正午ごろ、橋近くのあづま総合運動公園を全面閉園とし、午後2時45分ごろ、パトロール中の職員が荒川近くの公園内で2頭を目撃した。2頭は公園内にとどまっているとみられ、再開の見通しは立っていない。

 今年に入り、クマの影響による同園の全面閉園は8月以来2度目。8月には、公園内の福島市民家園で観光客の50代男性がクマに左足をかまれ、けがをした。

 県や福島署によると、6日に目撃された2頭の体長は約1メートルと約0.5メートルで、市は公園内にわなを設置した。県の担当者は「わなの状況を確認するなどし、再開に向けた検討を進めたい」としている。

 公園を管理する県都市公園・緑化協会によると、6日には県高校新人体育大会のテニス競技が行われていたが、午後0時半ごろまでに全日程が終了したため影響はなかったという。

 公園の周辺ではクマの目撃情報が相次いでいる。公園と荒川を挟んで隣り合う水林自然林では1日、管理事務所付近でクマ2頭が目撃され、5日まで臨時休業した。自然林に隣接する四季の里では9月30日、クマ1頭が目撃され、同日の営業を取りやめた。その後、営業を再開させたが、夜間営業の休業が続いている。

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