政府、与党は、米政権による高関税措置を巡り、石破茂首相とトランプ米大統領によるトップ交渉の前に、与野党党首会談を開く方向で調整に入った。首相から関税交渉の現状を説明した上で、協力を求めるとみられる。日米首脳会談は15~17日にカナダで開かれる先進7カ国首脳会議(G7サミット)に合わせて開催予定で、党首会談は12日を軸に検討する。複数の関係者が9日明らかにした。
国会では22日の会期末まで約2週間となる中、立憲民主党が内閣不信任決議案を提出するかどうかが焦点となっている。首相が「国難」と位置付ける対米交渉に野党の協力を取り付け、与野党対立の構図を緩和したい思惑もあるとみられる。