国土交通省の有識者検討会は28日、下水道管の損傷が原因とみられる埼玉県八潮市の道路陥没事故を受け、上下水道の点検強化などを盛り込んだ提言を中野洋昌国交相に提出した。老朽化対策の費用確保のため、住民から徴収する使用料の値上げの必要性も示唆した。
提言は腐食や損傷のリスクが高い下水道の点検について、設置した年代や地盤の状況に応じて頻度を増やすべきだと指摘。人口が多いエリアなどでは、他の地域より点検手法を充実させ、見落としを防ぐとした。上水道は漏水による社会的な影響が大きい場所で優先的に更新することを求めた。
提言を受け取った中野氏は「全力で対策を取りたい」と述べた。