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教育旅行での来県、コロナ禍前の水準に回復 誘致活動が効果

2025/11/15 11:30

教育旅行の県内入り込み数の推移

 県が14日発表した教育旅行入り込み調査によると、修学旅行や合宿といった教育旅行で昨年度に本県を訪れた学校数は6732校(前年度比1231校増)、延べ宿泊客数は50万3310人(同5万5684人増)で、いずれも前年度を大きく上回った。新型コロナウイルス禍前の2019年度に迫る水準に回復した。近畿、中国両地方からの来県が増えており、県が西日本を中心に展開した誘致活動が効果を上げたとみられる。

 10年度以降の推移は【グラフ】の通り。19年度に6941校、51万6525人が訪れた本県の教育旅行はコロナ禍で大きな打撃を受けたが、学校数、延べ宿泊者数とも4年連続で増加した。

 昨年度の延べ宿泊者数の内訳は県内7万7396人、県外42万5914人で、いずれも前年度から増加。県内を除いた都道府県別では埼玉県の10万578人が最多で、東京都(8万6409人)、茨城県(4万2356人)、千葉県(4万263人)と続き、首都圏が上位を占めた。近畿地方が前年度の1.4倍、中国地方が2.1倍、九州・沖縄地方が1.2倍に増えるなど、西日本の伸びが目立った。

 一方、東北地方は秋田県を除く4県が減少した。県はコロナ禍で関東などから本県に旅先を変更した学校が行き先を戻す動きがあったことに加え、少子化が影響したと分析し「全国的に人口減少が進む中でも教育旅行に来てもらえるよう、今後も誘致活動を展開していく」(観光交流課)としている。調査は民間、公営の計460施設を対象に実施、373施設(81.1%)から回答があった。

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