会津若松署管内で自転車の盗難被害が止まらない。1月から9月末までに同署が認知した被害は128件(前年同期比5件減)。無施錠の自転車が被害に遭うケースが多いことから、同署は「施錠を徹底してほしい」と注意を呼びかけている。
同署によると、被害に遭った128件のうち、99件が無施錠だった。被害は駅や学校、商業施設、集合住宅の駐輪場などに集中している。盗まれた自転車は乗り捨てられることが多いため、追跡が難しいという。
盗難被害を食い止めようと、同署は全国地域安全運動期間(11~20日)に合わせて「緊急対策」を実施する。会津若松市のJR会津若松駅、西若松駅などのほか、管内の高校を警戒重点箇所に設定。啓発グッズを配布しながら施錠を促す。
15日朝は、会津工高で啓発活動を行った。署員が無施錠の自転車に施錠を呼びかける「イエローカード」を取り付けるなどした。青木博之生活安全課長は「少しの時間を惜しまず、鍵をかけてほしい」と訴えた。