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宝潤羹 御菓子師玉嶋屋(二本松市) 伝統の羊羹、モダンな調和

2025/10/16 09:00

御菓子師玉嶋屋が誇るモダン和菓子「宝潤羹」

 江戸時代から続く老舗和菓子店。「本煉羊羹(ほんねりようかん)」(1本900円)は、江戸時代から二本松藩の御用菓子として知られ、今なおガス、電気を使わず、まきを使った当時の製法で作られている。小豆の風味を生かした優しい甘さが特徴で、1965年の全国菓子博覧会では東北で初めて最高賞の名誉総裁賞を受賞した。

 近年、「インスタ映えする」などと好評の人気商品「宝潤羹(ほうじゅんかん)」(1個400円)は玉嶋屋の伝統技法に洋菓子の視点を取り入れたモダン和菓子で、専務で9代目の和田明久さん(34)が2019年に開発した。ラム酒に漬けたドライイチジクをまぜ込んだようかんをベースに、ドライフルーツやナッツなど、ようかんと相性のいい食材を合わせた。ようかんとのハーモニーが魅力で、一口ごとに違った味わいを楽しむことができる。お茶やコーヒー、紅茶はもちろん、甘口の白ワインと組み合わせてもおいしく、二本松観光のお土産のほか、ワンランク上のご褒美おやつとして買い求める人も多いという。

 和田さんは「ようかんと相性のいい素材選びが一番苦労した」と開発秘話を明かし、「ドライオレンジとようかんがよく合ったのが意外だった。秋の夜長を楽しむスイーツとして、ぜひお薦めしたい一品」と話す。

 玉嶋屋では、主力商品の玉羊羹(5個入り650円)と、期間限定のメロンボール(時価)も人気だ。

          ◇

 御菓子師玉嶋屋 営業時間は午前7時45分~午後6時。不定休。オンラインショップも運営している。問い合わせは玉嶋屋(電話0243・23・2121)へ。

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