JA福島さくら、コメ概算金３万円　過去最高水準

　ＪＡ福島さくらは１１日、生産者に前払いする２０２５年産米の「生産者概算金」について主要銘柄のコシヒカリ１等米６０キロ当たり３万円にすると決めた。同ＪＡによると、過去最高水準。

　ほかの銘柄では「ひとめぼれ」が６０キロ当たり２万９５００円、「天のつぶ」が同２万９０００円で、３銘柄全てで２４年産米から１万円上乗せした。長引く物価高の影響で肥料や資材などの生産コストが高止まりしている中、同ＪＡはコメ農家の生産意欲や安定した所得を維持するために必要な金額と判断した。今後、コメの単価の上昇に応じて追加払いをする方針だ。

　県内五つのＪＡは、ＪＡ全農福島の「ＪＡ概算金」を踏まえ、生産者概算金を設定。全農福島は２５年産米のＪＡ概算金を公表していないが、福島さくらと夢みなみは３銘柄の生産者概算金をそれぞれ同額で設定した。ふくしま未来は生産者概算金を「コシヒカリ」が１等米６０キロ当たり２万８５００円、「ひとめぼれ」が同２万８０００円、「天のつぶ」と「里山のつぶ」がともに同２万７５００円と決めた。