福島県北塩原村は5日、議会事務局を担当していた職員が議員用の口座から現金107万円を着服していたと明らかにした。村は近く職員の処分を決める予定で、警察への被害届の提出も検討している。
同日開会した9月議会の冒頭、遠藤和夫村長が説明した。村によると、職員は2019年11月~23年2月、複数回にわたり各議員が懇親会費用などとして積み立てた口座から現金を引き出し、私的に利用していたという。村の聞き取りに職員は「生活費などに使った」と話しているという。
職員は口座を管理する立場にあった。今年7月に外部から村に問い合わせがあり発覚した。職員は別の部署に異動しており、既に全額返金したという。
遠藤村長は「再発防止に全力で取り組み、信頼回復に努める」と述べた。村は職員の性別や年齢について「処分前なので公表できない」としている。