JR郡山駅前で9日開かれた郡山うねめまつり「うねめ踊り流し」に、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の郡山家庭教会が初参加した。教団のイベント参加や公共施設利用を巡り、全国で判断が分かれている。
まつりは郡山商工会議所や郡山市などでつくる実行委の主催。8、9の両日行われた踊り流しには延べ約70団体が参加した。郡山家庭教会の約40人は他団体と同様、団体名の書かれたプラカードを掲げ練り歩いた。
教団は3月、東京地裁から解散を命じられ、不服として高裁に即時抗告している。郡山家庭教会から参加申請を受けた実行委は〈1〉解散命令の最終的な結論が出ていない〈2〉教団が反社会的勢力に位置付けられていない―ことから「参加を断る理由がない」と判断した。
郡山家庭教会の担当者は取材に、「地域貢献をしてこずに多くの誤解を受けた。その反省もあり、郡山を盛り上げたいと考えた」と参加理由を説明した。
実行委事務局の郡山商議所は「教団の活動を推奨している訳では全くない。今後も状況に応じ判断する」、市は「今後もいろいろな声に耳を傾け、実行委の中での考えに沿って(対応を)検討していく」とした。