狩猟の魅力や情報を発信する「ふくしま狩猟ワールド2025 inこおりやま」は23日、福島県郡山市で開かれ、狩猟を学ぶために磐梯町に移住した町地域おこし協力隊の細井航さんが講演した。県の主催。
細井さんは東京都出身。就職活動中に狩猟をライフワークにしたいと考え、鳥獣対策員を募集していた磐梯町に移住することを決めた。2023年から協力隊として働き、地元の猟友会では最年少の若手ハンターとして活動している。
講演では「わたしが狩猟を始めるまで」をテーマに、狩猟に興味を持ったきっかけなどを説明。「野生動物が相手なので予定通りにいかないことは大変だが、いかにうまく皮を剥ぐかなど、技術が向上していくことにやりがいを感じている」と、狩猟の魅力を解説した。
イノシシやシカの肉を使ったジビエ料理の魅力も紹介し、「上手に解体すれば肉の臭みは感じない。家畜と違い、季節や住んでいる地域、年齢で肉質の違いなどを楽しめるのも魅力だ」と述べた。
会場にはジビエ料理の試食ブースや、模擬銃などを展示した狩猟体験ブースも設けられた。県猟友会や県自然保護課の担当者は狩猟免許取得などに関する相談を受け付けた。