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【ふくしま子育て応援隊】子どものスキンケア、適切な対応で健やかに

2025/05/19 12:00

デコボトルを楽しんだファミリーに感想を聞く大橋アナウンサー(右)
子どもの皮膚について分かりやすく紹介した佐久間先生
泡で出てくるタイプのボディーソープの体験も行われました

  皆さんは子どもの肌のケアではどんなことに気を付けていますか? 子育て応援隊は福島市で11日、イベント「親子で学ぼう!ヘアケア&スキンケア」を開き、参加者に子どもの髪や肌を健やかに保つ方法を紹介しました。その中から、星総合病院(郡山市)の佐久間弘子小児科統括部長による子どものスキンケアについてのアドバイスを紹介します。

  星総合病院小児科統括部長がアドバイス 

 「親子で学ぼう!ヘアケア&スキンケア」は、昨年に続き2度目の開催。「クラシエ」社で親子で使えるシャンプーやボディーソープの「ma&me Latte」シリーズを開発している佐々野恵育さん、ハシドラッグの橋浦英二郎副社長、星総合病院の佐久間弘子小児科統括部長が参加者からの質問に答え、改善策を助言しました。楽しいリトミックや、同シリーズの寝ぐせ直しウォーターのボトルのデコレーション、絵本の読み聞かせなども行われました。司会は福島中央テレビの大橋聡子アナウンサーが務めました。

 生後1年までは バリア機能不足 

 毎日お子さんにクリームを塗って保湿している方も多いのではないでしょうか。佐久間先生によると、正常な皮膚は外からの刺激から守り、水分を保護する働きがあります。子どもの皮膚は未発達で、薄くて柔らかく、皮膚の厚さは成人が約2・1ミリであるのに対し、新生児は約1・2ミリ。角質も薄いため乾燥や汗、細菌やウイルスの刺激を受けやすいのです。汗腺は大人と同じ数のため発汗によるトラブルが多くなります。生後1年まではセラミドが少ないので保湿機能やバリア機能が不足するそうです。

 1歳を過ぎたら 日焼け止め使う 

 佐久間先生が指摘するポイントは(1)清潔(2)保湿(3)紫外線防御―の三つです。

(1)清潔

 たくさんの泡で、肌に付いた汗や汚れを洗い流します。保護者の手のひらで、優しく包み込むようにして洗いましょう。

 手のひらを逆さまにしても落ちないくらいの硬さの泡が理想的です。

 液状せっけんは簡単にたくさんの泡が作れます。時間がたつと泡がなくなりやすいため、手早く洗ってあげます。固形せっけんで作った泡はつぶれにくいですが、たくさんの泡を作るためにはこつと少しの時間が必要です。

(2)保湿

 入浴後はできるだけ早く子どもに保湿剤を塗ります。佐久間先生によると5分以内がベストです。塗った直後は肌がぴかっと光り、ティッシュが1枚くっついて落ちないくらいが適切だそうです。塗るクリームの量も年齢に応じて適切な量をチェックしましょう。

(3)紫外線防御

 日光浴は骨の成長に必要ですが、浴び過ぎると将来皮膚がんや、しみ、しわ、目の病気を引き起こす可能性があるとして、佐久間先生は紫外線対策を呼びかけました。日焼け止めを塗る順番は、保湿剤→日焼け止めの順です。虫よけスプレーはこの後に使います。佐久間先生は1歳以上は日焼け止めの使用を勧めています。子どもや皮膚が敏感な人は「紫外線吸収剤無配合」「ノンケミカルサンスクリーン」を選ぶといいでしょう。初めて使う製品はパッチテストを行って、赤くなるかどうかなどの反応がないかを調べてください。

 日常生活で使う日焼け止めはSPF10~20、PA+~++程度が向いています。炎天下に屋外で遊ぶ際や海水浴の場合はSPFとPAが高いものを選びましょう。

 紫外線が強い時間帯(午前10時~午後2時ごろ)は長時間の屋外活動をさせない、日陰を選ぶなどの工夫を。つばがある帽子や、首の後ろをカバーする帽子を使い、プールや海ではラッシュガードを着ましょう。野山に行くときは長袖長ズボンを着用するなどしましょう。

 シャンプー変更 3歳ぐらい目安 

 イベント参加者からは「赤ちゃんシャンプーからの切り替え時期が知りたい」という質問もありました。クラシエの佐々野さんによると、1歳ぐらいまでは赤ちゃん用のシャンプーを使っている家庭が多いそうで「3歳ぐらいまでに子ども用か大人用のシャンプーに切り替えては」とのことでした。

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