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【7】会津藩士、律義な食生活 食文化研究家・平出美穂子

2025/05/05 12:35

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1788(天明8)年に昭和村で提供されたとみられる接待膳の再現。これに「飽きた」と言ってしまう江戸の人はぜいたく者だ

 会津藩士はとても律義だ。 勤務する病院に会津藩士の子孫だという80代の男性が通院していた。患者さんには昼食を正午に摂取してもらうようにしていたが、その男性は「火事から逃げ遅れるのは武士の恥だ。わが家では11時30分に昼食を取る」と言う。理由を聞いてみると、江戸時代は庶民が昼食の支度をする正午に火事が多かったようで、武士はそれよりも早く食事を済ませる言いつけがあったという。ニンニクやネギを食べない...

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