東北最大級の冬の風物詩「上杉雪灯篭まつり」の伝統を受け継ぐプロジェクト。2年目のテーマは「春の訪れ」
プラットヨネザワ株式会社(所在地:山形県米沢市、代表取締役 宮嶌浩聡)と一般社団法人 米沢観光コンベンション協会(所在地:同市、会長 小嶋彌左衛門)は、2025年2月8日～9日に米沢市で実施される東北最大級の冬の風物詩「第48回 上杉雪灯篭まつり」に参画し、お祭りの伝統を未来へと受け継ぐとともに、東北でいち早く春の訪れをお客さまに実感してもらうことを目的とした「東北一番桜よねざわプロジェクト」を企画、実施します。
■「上杉雪灯篭まつり」「東北一番桜よねざわプロジェクト」とは？
山形県米沢市で毎年2月に開催される「上杉雪灯篭まつり」は、東北を代表する最大級の冬のお祭りです。雪景色に浮かぶ幻想的な灯りを求め、ピーク時には全国から20万人以上が米沢を訪れるこの祭りは、2025年に48回目を迎えます。
しかしながら、この伝統あるお祭りは「地域人口の減少」や「祭りの意義を住民に伝えられていない」「温暖化による雪不足」などといった課題から、依然存続が危ぶまれている、というのが現状です。
近年の記録的な少雪の影響もあり、過去300基以上あった雪灯篭が、2024年には75基まで減少してしまいました。開催規模も年々縮小しており、何もしないままではお祭りの継続もやがて難しくなる、というのが実態です。
この課題を解決するため、地域の伝統を次世代に繋ぎ、文化を保存していきながら、地域の魅力をアップデートすることを目的に、厳しい雪国の中でも「雪を楽しみ、春を待ち望む心」を表現した「東北一番桜よねざわプロジェクト」が立ち上がりました。
昨年、地域内の子どもたち6,000名に配布したチラシ
「東北一番桜よねざわプロジェクト」立ち上げ時の記者発表
本プロジェクトに参加したのは、地域内外の方々総勢30名以上。様々なバックグラウンドを持つ方が世代を問わずチームを組んだことで、新しい交流、それぞれのコミュニティへの拡大、新たな解決策などが生まれ、地域課題へのアプローチに対する新たな取り組みとして大きな手ごたえを感じました。
第1回プロジェクトメンバーでつくった雪灯篭！
2024年2月開催の雪灯篭まつり当日のお客さま入込数は、お祭りの規模が例年の半分にもかかわらず、前年と同程度を記録しました。さらに顕著に見て取れたのが、旅館をはじめとする各宿泊施設における宿泊数への好影響でした。3連休という要素もあったかと思いますが、このプロジェクトの認知度とともにインターネットでの宿泊予約が増え、アンケートからも桜ライトアップを見る目的で米沢へ来たという方が多くいらっしゃいました。
なにより、お越しいただき桜のライトアップをご覧いただいたお客さまの「感動した」「また見たい」などのお声を200名超の方からいただきました。
生まれたばかりのプロジェクトで、まだまだ改善点ばかりであるものの、この活動を続けていくことで県外はもちろん、海外も含む多くのお客さまに、冬の米沢を訪れていただけるきっかけとなるものと期待しています。
2024年2月に実施した桜ライトアップの様子
■2025年のテーマは「春の訪れ」
厳しい冬の寒さと雪の中で「早く春が来てほしい」という地域住民の気持ちに立って生まれた「東北一番桜よねざわプロジェクト」。
第2回目となる2025年2月も、厳しい寒さの中でも「雪を楽しむ」こと、そして東北地方でいち早く「春の訪れ」を感じてもらえることをテーマに、下記の活動に取り組んでいきます。
●「みんなで咲かせる！願いの桜」メッセージボードの展示
上杉雪灯篭まつりの会場内にある文化施設「伝国の杜」では、やまがた愛の武将隊らが出演する「米沢冬の陣」をはじめ、さまざまなステージイベントやワークショップが開催されます。
その会場内で、みなさんから「この春の願いごと」についてのメッセージを桜の花びらに書いていただき、特製のメッセージボードに貼りつけ展示いたします。みなさんの想いを集めて、いち早くお祭り会場に願いの桜を咲かせましょう！
●昨年ご好評をいただいた「花手水」「啓翁桜の展示」も実施！
上杉神社の手水（ちょうず）を花と光でいっぱいにした「花手水」や、全国に誇る山形県産の「啓翁桜」の展示も、昨年ご好評をいただきました。今年はこれをさらにパワーアップし「上杉雪灯篭まつり」会場の中に、春いっぱいの景色をつくりたいと考えています。
昨年実施した上杉神社境内の「花手水」
伝国の杜での「啓翁桜」展示
● 雪灯篭づくりへの参画
「上杉雪灯篭まつり」に欠かすことができないシンボルである、雪灯篭。
私たちプロジェクトメンバーも、灯篭づくりを通じてお祭りに協力し、上杉雪灯篭まつりの魅力を発信していくお手伝いをさせていただきます。
■多くの方にお越しいただいた「桜ライトアップ」について
ここまでご覧いただいて、昨年「東北一番桜よねざわプロジェクト」にお越しいただいた方は、疑問に思われているかもしれません。それは「上杉神社周辺での桜ライトアップはやらないの？」という点です。
実は、今年は松が岬公園(上杉神社)のお堀沿いに咲くソメイヨシノの木々を「1本だけ」ライトアップすることにいたしました。
去る2024年の12月21日の夜、雪灯篭まつりの会場である上杉神社境内・松が岬公園にある赤い橋「菱門橋」が、老朽化によって落ちてしまうという事故が起こりました。
かつては、江戸時代に米沢藩の藩主が住む「御殿」からの出入口として使われていたこの真っ赤な橋は、その美しさから、七五三や結婚式など晴れの舞台で記念写真を撮るのにぴったりなスポットとして、幅広い世代の地域住民から親しまれていました。
「東北一番桜」で桜ライトアップを行った際にも、ソメイヨシノの桜並木とともに赤い菱門橋が灯りに照らされ、非常に幻想的な姿を見せていました。しかし、現在は橋の付近には立ち入り禁止のテープが張られ、人が通行できない状態となっています。
桜並木のライトアップを実施してしまうと、お越しいただいた皆様に危険が及ぶということで、プロジェクトメンバーで議論を重ねた結果、今回の上杉雪灯篭まつりでは「安全に配慮し、壊れてしまった菱門橋から離れた桜の木を1本だけライトアップする」方針を取ることを決断いたしました。
橋から十分に距離を取った場所でのライトアップとなりますが、桜並木とお堀、そして今の菱門橋の姿を余すことなくご覧いただけるポイントに機材等を設置する予定です。
苦渋の決断ではありますが、上杉雪灯篭まつりにお越しいただいたお客さまの身に事故が起きてしまうことは、絶対にあってはなりません。そのため今回は、桜のライトアップの規模を縮小し、新しい方法で「東北一番桜」を実現させることを模索していきます。
そして何よりも、一刻も早く上杉神社の菱門橋の復旧が進み、元通りの美しい姿を取り戻してくれることをプロジェクトメンバー一同、心より願っております。今回実施する「みんなで咲かせる！願いの桜」メッセージボードにおきましても、ぜひみなさまの桜と菱門橋に対する想い・願いもお寄せいただき、米沢の明るく暖かな春を待ち望むイベントとして実行してまいります。
●本リリースに関するお問い合わせ
東北一番桜よねざわプロジェクト実行委員会
メールアドレス：contact_cf@plat-yonezawa.jp
●最新情報はこちらから
（一社）米沢観光コンベンション協会 公式LINE：https://lin.ee/jGpc51b
第48回上杉雪灯篭まつり 公式HP：https://yukidourou.yonezawa-matsuri.jp/about/
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