俳優の佐藤二朗、宮沢りえが29日、都内で行われた舞台『そのいのち』の制作発表会見に登壇した。
【写真】紳士!宮沢りえを優しくエスコートした佐藤二朗
宮沢は、「きょうは少し涼しく。きのうは『お暑い中お集まりいただきまして』というごあいさつを本当はしようと思っていたんですけど…。だいぶ涼しく、過ごしやすくなって。でも来ていただいて、ありがとうございます」と笑わせる。佐藤は「僕らは、取り上げていただかないことには、というのがあるので、ちょっとびっくりするぐらい多くの方に集まっていただいてて、すごくありがたいです。うれしいです。きょうはよろしくお願いします。あまりちょっとふける機会がないと思いますけど…」と恐縮しながらもあいさつした。
難しい題材となる本作。「1つ、僕が好きな話があって。鍼ってあるじゃないですか。鍼がなぜ腰痛とか肩こりに効くかっていうと、鍼で傷をつけるからで、その傷を補おうとして血の流れが良くなって、結果として肩こりとかが治る。この話が本当に好きで。ちょっと大げさを恐れずに言えば、それが生きるっていうことなんじゃないかなっていう思いもあって。それで今回の本を書きました」と佐藤は語った。
佐藤の印象について宮沢は「やっぱり私は役者さんである佐藤二朗さんのお芝居がとても好きで、映画もいつも映画館に見に行く。お芝居に感動することが多くて、二朗さんのファンなんです」と話し、佐藤はご満悦。続けて宮沢は「そんな二朗さんが12年ぶりに書かれた台本がうちに届いた時に、まず最初に心がワクワクした。どんな本を書いたんだろうと思って。最初は会話のテンポがよくて、ユーモアもあったりして。きっと大変だと思いますけど、その大変なことを乗り越えたいと思える戯曲だった」と明かした。
オファーの経緯も佐藤が明かす。「『鎌倉殿の13人』で共演してる時にりえちゃんと僕の役は敵同士なので、あまり一緒のシーンはなかったんだけど、リハーサルで一緒になって。やっぱり宮沢りえは大きな存在なんで、思い切って脚本を読んでいただいてたんだけど、難しいだろうな、ものすごい暗い話だしって思ったら、りえちゃんは『楽しみにしています』と言ったから、もうすぐプロデューサーに『宮沢りえ、やるかもしれない!』みたいな。その後も、なんとか口説きたいから酔っぱらって、1回長文のメールをした。『僕らは大きな座組を作ってやるのもいいけど、僕ら自身でムーブメントを起こそうよ』みいな次の日の朝見たら『キャー!』となるぐらいの長文のメールも送った。『ごめん、酔っぱらってた』と言ったら、りえちゃんは笑ってましたけど(笑)。最後は『そそられます』と言ってくれた。しかも、りえちゃんは『ちょっと、この言い方が適当かどうか、わからないけど、そそられます』って遠慮がちに言った。その瞬間、この俳優は信用できるなって思ったんですね」と感謝。佐藤の共演者愛あふれるコメントに宮沢は「大事にしてくださってありがとうございます」とほほえんでいた。
佐藤にとって12年ぶりの書き下ろした新作戯曲。ミュージシャンの中村佳穂の楽曲「そのいのち」(2018)にインスパイアされ執筆した。介護ヘルパーとして働く山田里見と、その雇い主で障がいを持った相馬花とその夫・和清の穏やかな日々、そして、あることをきっかけにその穏やかな関係が徐々に狂い始めていく。「持つ者」と「持たざる者」の間にある埋めようのない「溝」を描く。
11月9日から17日まで世田谷パブリックシアターで上演。その後、兵庫・宮城と巡演される。
宮沢りえ、佐藤二朗12年ぶりの新作戯曲に参加 『鎌倉殿の13人』リハーサル中にオファー 酔っ払って長文の熱いメッセージも
2024/08/29 14:41
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