5人組グループ・HiHi Jetsの作間龍斗が、ニッポン放送開局70周年記念公演『138億年未満』で主演を務めることが14日、発表された。作間は、今作が初の外部舞台出演・初主演となる。
【写真】大胆にスカートをまくり上げ…大人の色気を発揮した桜井日奈子
今作は、福原充則氏の作・演出で『東京キャラバンin岡山』（2019年）にて上演された短編作品『小渕と韮沢』を若者の希望と挫折、“故郷”をキーワードに、長編のオリジナル青春群像劇として福原氏が自ら書き直し、新たに誕生した。
どん底からはい上がり、思い描いた夢が努力によって報われる勝者だけのサクセスストーリーではなく、根拠なき自信、そして夢や努力が踏みにじられ打ち砕かれていく、大多数の人々が経験してきたであろう、“決して生やさしくはない、酸っぱくて苦くも続いていく人生”に注目。『小渕と韮沢』が上演された岡山を舞台に、海の見える町を起点にしてバカ者だった若者4人の青春を描く。
作間は主人公・小渕勲を演じる。高校卒業後、裏付けのない自信だけど、東京でも通用するはずだと希望を抱き上京したものの、現実とのギャップにじわじわと押しつぶされていく。この難しい感情表現を求められる役どころをどのように演じるか、期待が高まる。
作間は「以前、福原充則さんの舞台を拝見したことがあり、今回ご一緒させていただけると聞いた時はとても驚きました」と喜びのコメント。「舞台の経験が少ないのでわからないことだらけだとは思いますが、皆さまに楽しんでいただけるようキャスト・スタッフさんと共に、準備してまいります。ぜひ劇場まで足を運んでいただけたらうれしいです！」と伝えた。
小渕の通う高校の同級生であり、校内のアイドルだった韮沢カスミを桜井日奈子が演じる。韮沢もダンサーになることを夢見て大阪へと旅立つ。桜井は「学生時代、誰でも根拠のない自信に夢を見させられた経験があると思います。その夢がかなえられる人はひと握りであると知っても、そのひと握りにもしかしたら自分は入るかもしれないという期待。この作品は、その期待をことごとく裏切っていきます。こんなにも酸っぱい青春群像劇は初めてです」とアピール。「韮沢も、いつしか夢と現実のギャップに折り合いをつけていくことになるのでしょうか。見てくださる方にとって、“今”に光を感じられる作品になったらいいなと思います」と願いを込めた。
さらに、小渕が子どものころから通った映画館の息子・福武長一を若林時英、高校時代に小渕や福武と一緒に映画部を創設する矢田建生をお笑いコンビ・蛙亭の中野周平が演じる。倉沢杏菜、菊池銀河、井上向日葵、相原未来、永島敬三、山口航太も出演する。
同作は、11月23日から12月8日まで東京・本多劇場、12月12日から16日まで大阪・サンケイホールブリーゼで上演される。
この記事をSNSで伝える：
