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夜行バスなのに「座席がベッド」 国内初、高知―東京間で定期運行

2025/12/06 20:30

 定期運行が始まった「ベッド型」座席を備えた夜行バスに乗り込む乗客=6日夜、高知市

 国内で初めて「ベッド型」座席を備えた夜行バスの定期運行が6日、始まった。バス会社「高知駅前観光」の高知―東京便で、高知発の初便は24席が完売。担当者は「寝て移動できるため、疲れがたまらない“新しい移動の形”だ」とアピール。当面は週1往復だが、2026年1月以降は便数を3~4倍に増やす予定だという。

 着座型の前後2席が上下2段のフルフラットに可変する仕組み。カーテンで囲われた1人分のスペースは、奥行き約180センチ、幅約50センチ。土曜夜に高知を、日曜夜に東京をそれぞれ出発。徳島県鳴門市の停留所を経由し、10時間20分~11時間20分で結ぶ。運賃は予約状況によって変動し、下段が1万数千円から。上段は2千円高い。

 今年3月から試験運行を重ね、充電設備を設けるなど改良を加えた。

 仕事で高知を訪れ、バスに乗るため滞在を6日間延長したという埼玉県の自営業カール友波さん(61)は「日本初を楽しみたい」と笑顔。秋田県のバス会社で勤務する男性(60)は視察で乗車。「価格転嫁を促す取り組みとして注目している」

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